更年期とは?

更年期とは、女性が閉経を迎える前後の約10年間のことを指します。通常、45歳から55歳の間に発生します。この時期にはホルモンの変化により様々な症状が現れます。

主な更年期症状

– ホットフラッシュ :  突然の熱感と発汗
– 不眠       :  眠りが浅く、夜中に目が覚めやすい
– 気分の変動    :  急なイライラや落ち込み
– 関節痛や筋肉痛  :  身体のあちこちに痛みを感じる
– 記憶力低下    :  物忘れや集中力の低下

診断と検査

更年期症状を診断するには、他の疾患を除外する必要があります。
– 動悸      :  不整脈など
– ほてり     :  甲状腺の病気など
– 気分の落ち込み :  うつ病など
– めまい     :  メニエール病や脳神経の異常など

子宮がある方  :  月経が1年無いことをもって閉経と診断しますので、
          更年期の確認のためのホルモン値の採血は行いません。
         (その他の疾患の可能性があるときは別です。)
子宮がない方  :  血液検査(FSHとエストラジオール)で閉経を確認します。

更年期症状の治療法

1. 漢方薬(例)
   – 桂枝茯苓丸 :  血行を良くし、ホルモンバランスを整えます。
   – 加味逍遥散 :  気分の安定を助ける効果があります。
   – 当帰芍薬散 :  血行促進や冷えの改善に役立ちます。

2. ホルモン補充療法(HRT)(例)
   – 子宮がある方 :  エストロゲン(貼付剤)とプロゲスチン(飲み薬)を周期的に使用します。
   – 子宮がない方 :  エストロゲンのみで大丈夫です。

3. サプリメント(例)
   – エクエル(大塚製薬): 成分はエクオールで、4320円/月で販売されています。

4. ライフスタイルの改善
   – バランスの取れた食事
   – 定期的な運動
   – 十分な睡眠

5. 心理療法
   – ストレス管理やカウンセリングが有効です。

おすすめの生活習慣

– 健康的な食生活 :  野菜や果物を多く摂り、脂肪分や糖分の摂取を控える。
– 適度な運動   :  ヨガやウォーキングなどの軽い運動を続ける。
– リラックス法  :  瞑想や深呼吸、趣味を楽しむ時間を持つ。