
タモキシフェン内服によるリスク
乳がんの治療に使われるタモキシフェンという薬は、閉経後の女性で子宮内膜癌のリスクを高めることがあります。しかし、このリスクが高まっても、子宮内膜癌で命を落とす可能性が増えるわけではありません。不正出血などの症状が出た場合は、すぐに婦人科を受診してください。
具体的なリスク
研究によると、タモキシフェンを5年間服用した女性では、子宮内膜癌になるリスクが約3倍になります。特に50歳以上の女性でリスクが高まります。
定期検診の必要性
もともと子宮内膜癌のリスクが高い病変がない場合、定期的な子宮体癌検診は必須ではありません。無症状であれば、特に定期検診を受ける必要はないとされています。
まとめ
タモキシフェンは乳がん治療に有効ですが、子宮内膜癌のリスクがあることを理解し、症状が出た場合は早めに医師に相談することが大切です。
[参考]
乳癌診療ガイドライン 2022年版