妊娠希望の方で、排卵の時期を狙って性行為を行う方法を、タイミング法と言います。

排卵のタイミングを知るには、以下の方法があります。

  • 基礎体温で高温期になるタイミング、排卵するタイミングを見つける。
  • 産婦人科で超音波検査をし、卵胞のサイズから排卵時期を予想する。
  • 排卵チェック薬で排卵を確認する。(LHサージという、ホルモンの上昇を尿などで確認します。LHサージの12~36時間後に排卵すると言われているので、陰性だった反応が陽性になった当日、翌日に性交します。)

卵子は排卵後24時間、精子は48時間までが、受精能力があると言われています。

そのため、排卵の6日前、もしくは排卵の1日後には、妊娠の可能性はありません。

また、妊娠確率が高いのは、排卵日の1~2日前と言われています。

タイミング法では、排卵日が予想できているのであれば、排卵5日前から排卵当日までに3回以上性交すると妊娠率が高まります。

なお、通常の妊娠可能な女性のタイミング法の成功率は、1周期あたり、17~20%と言われています。不妊原因が不明な場合のタイミング法の有効率は、1周期あたり0~5%と言われています。また、排卵障害や性交障害などの明らかな原因がある場合は、タイミング法やAIHでも妊娠できる可能性が十分あると言われます。

不妊症の方でタイミング法で妊娠した方は、64%が6周期以内だったそうです。そのため、タイミング法を5~6周期チャレンジしてみたら、それ以降は別の治療法にステップアップすることを検討しましょう。

 

なお、以上は教科書的な知識です。

当院では現在、不妊治療は行っておりません。

不妊治療の分野は日進月歩であるため、1年以上妊活しても妊娠できないようであれば、不妊治療専門の医療機関でのご相談をお勧めいたします。