妊娠中は、赤ちゃんのためにもなるべく自然体に過ごす方が良い、とよく言われますよね。では、妊娠中の染毛は大丈夫なのでしょうか?実は、最近の研究で、妊娠中の染毛剤の使用が赤ちゃんの健康に影響を及ぼす可能性が指摘されています。

まず、一つ目の研究では、妊娠中に染毛剤を頻繁に使用すると、赤ちゃんが死産になるリスクが高まることが示されました1。特に、美容師さんなど、仕事で染毛剤をよく使う人は注意が必要です。

また、二つ目の研究では、妊娠中に染毛剤を使うと、子供が3歳の時にアレルギーを発症する可能性が高まることが分かりました2。特に、家でよく染毛剤を使うママは、子供がアレルギー性鼻炎になりやすいとのこと。

これらの研究からわかることは、妊娠中の染毛剤使用が、赤ちゃんや子供の健康に影響を及ぼす可能性があるということです。だからと言って、すぐに染毛をやめなければいけないというわけではありません。ただ、妊娠中は、化学物質への接触をなるべく減らすことが大切かもしれません。

妊娠は、とても特別な期間です。自分の体だけでなく、赤ちゃんの健康を守るためにも、少しでも不安なことは避けて、安全に、楽しく過ごしたいですよね。

参考文献

Footnotes

  1. Ooka T, et al. “Association between Maternal Exposure to Chemicals during Pregnancy and the Risk of Foetal Death: The Japan Environment and Children’s Study.” International journal of environmental research and public health. 2021.
  2. Kojima R, et al. “Association between gestational hair dye use and allergies at 3 years old: the Japan environment and Children’s study.” Environmental research. 2021.